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般若豆腐あるいは典雅なる晩酌


葷酒山門に入るを許さず、故に御神酒を以て般若湯と称すそうな。この有難い智慧の美禄をばグツグツと煮立て、榧（カヤ）の油を垂らし、豆腐を切り入れ、薬味とポン酢でいただくという某宗大本山秘伝の料理は、お手軽ながらも至福の味。湯豆腐にちなみ、もっぱら「酒豆腐」と呼ばれている様だが、ここでは典雅に「般若豆腐」としてみた。是非、お試しあれ。


出典；　日本の名随筆 26「肴」　～　旨いもの三昧／佐々木久子　作品社
http://yoshi-hiro3.sakura.ne.jp/ajinohana-fuyu-03.htm
http://www.sakuhinsha.com/essay/9265.html

参考；　今回は、鹿北製油から購入した榧の油を用いた。
http://www.kahokuseiyu.co.jp/SHOP/kaya1.html